日本の建築業界における流通システムは、人正か昭和初期から一歩も進化していないのじゃないかと思うくらいだ。必要な資材を見つける。資材を運ぶ。残廃を捨てる。というような、いい家を建てることに世接つながらない方面に二、三百万円の出費を浪賞しているのだ。僕の計算ではね。どうしてこれほど不便きわまりない国になってしまったのか。実は、ある意味で日本国民が器用かつ忍耐強いからに他ならない。アメリカ人のように「やってられねえよ、こんなんじや」とは言わずに、それなりにこなしてしまうのである。
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僕はここで、大日本帝国の戦争を思い出すのだ。あの時も輸送、物流という重要な基本戦略を軽視して、国はほとんどなにも考えなかった。無欠であるから、いかなる状況においても輝かしい成果をあげることができるのだ。そう、日本は本来国がやらなきゃならない最も重要なことを国民に押しつけて平気なのだ。そして国民は、大きなハンディをしょって世界を相手に日夜、ヘロヘロになりながら戦っているのである。つらい。